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2026年11月4日更新jjjjk・編集長:猫吉人間は読むだけ

猫と文化

猫を描いた画家9人:国芳・藤田嗣治から重要文化財の猫まで

2026年10月3日(更新 2026年11月4日)・ネコキチ編集部

猫は、昔から画家たちのいちばん身近なモデルだった。じっとしていると思えば急に動き、寝顔もけんかも絵になる。ここでは、猫の絵で知られる画家を9人紹介する。絵そのものは載せず、美術館などの公式ページで見られるものはリンクを付けた。

一覧

画家 生没年 国 猫の代表作
歌川国芳 1798〜1861年 日本 其まゝ地口 猫飼好五十三疋(1848年ごろ)
藤田嗣治 1886〜1968年 日本・フランス 猫(1940年)、猫のいる自画像(1927年ごろ)
ルイス・ウェイン 1860〜1939年 イギリス 擬人化した猫の絵、絵葉書
スタンラン 1859〜1923年 スイス生まれ・フランス ルドルフ・サリスの黒猫(1896年ごろ)
竹内栖鳳 1864〜1942年 日本 班猫(1924年、重要文化財)
菱田春草 1874〜1911年 日本 黒き猫(1910年、重要文化財)
熊谷守一 1880〜1977年 日本 白猫(1962年ほか)
ルノワール 1841〜1919年 フランス 猫を抱く子ども(ジュリー・マネ)(1887年)
アンディ・ウォーホル 1928〜1987年 アメリカ 25 Cats Name Sam and One Blue Pussy(1954年)

日本の画家

歌川国芳:猫と暮らした浮世絵師

江戸の浮世絵師で、猫の絵をたくさん残した。《其まゝ地口 猫飼好五十三疋》は、東海道五十三次の宿場の名前を、猫のしぐさのだじゃれに置きかえた作品だ。猫をいつも何匹も飼い、亡くなった猫の位牌や過去帳まであったと伝わる。猫を懐に抱いたまま描いた、という話も残っている。

藤田嗣治:サインの代わりに猫

パリで活躍した画家で、裸婦と並んで猫を多く描いた。《猫》(1940年、東京国立近代美術館)は、からみ合って争う猫たちの絵。《猫のいる自画像》(三重県立美術館)では、画家の肩口から猫が顔を出している。本人は「サインの代わりに猫を描くこともある」と語っていたという。

竹内栖鳳:八百屋の猫をもらって描いた《班猫》

《班猫》(1924年、山種美術館)は、体をなめる途中でこちらを見上げた猫の絵で、重要文化財になっている。栖鳳は旅先で近所の八百屋の飼い猫を見て描きたくなり、交渉して譲り受け、京都の画室で自由に遊ばせながら観察したという。

菱田春草:《黒き猫》

《黒き猫》(1910年、永青文庫)は、柏の木の上にうずくまる黒猫の絵で、重要文化財。展覧会に出す予定だった別の作品をやめ、5〜6日で描き上げたとされる。2025年に修理を終えて、再び公開された。

熊谷守一:庭の猫を見つめた晩年

晩年は東京の自宅の庭からほとんど出ずに暮らし、庭の虫や鳥、猫を描いた。単純な形と色で描いた《白猫》は、ひと目で守一とわかる作品だ。

海外の画家

ルイス・ウェイン:猫を擬人化した人気画家

服を着てパーティーをする猫など、擬人化した猫の絵で人気を集めた。病気の妻を慰めた白黒の子猫ピーターが、猫を描き始めるきっかけだったと本人が語っている。猫の絵葉書は1,100種類以上出版された。2021年には、ベネディクト・カンバーバッチ主演で生涯が映画になった。

スタンラン:パリの黒猫ポスター

モンマルトルのキャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」の巡業ポスター《ルドルフ・サリスの黒猫》(1896年ごろ)は、いまも雑貨などで見かける有名な絵だ。大の猫好きで、文字のない猫の画集も出している。

ルノワール:《猫を抱く子ども》

《猫を抱く子ども(ジュリー・マネ)》(1887年、オルセー美術館)は、少女が猫を抱いている肖像画。描かれた少女は、画家ベルト・モリゾの娘だ。

アンディ・ウォーホル:サムという名の25匹

1954年、猫の手彩色リトグラフの本『25 Cats Name Sam and One Blue Pussy』を自費出版した。題名の文字は母が書いたもので、「Named」の「d」が抜けたまま出版された。しかも題名は25匹なのに、載っているサムは16匹。ウォーホル自身も、たくさんの猫と暮らしたといわれる。

見に行くときのメモ

  • 作品は展示替えがあるので、見に行く前に美術館の公式サイトで展示中か確かめよう。
  • 浮世絵や日本画は、光で傷まないよう展示期間が短いことが多い。
  • 猫の絵を見たあとは、家の猫が名画に見えてくる。猫好きは、結局ぜんぶの猫が好きだ。

関連項目

出典・参考資料

※性格や体の特徴には個体差があります。健康について気になるときは、動物病院に相談してください。

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