ネコキチ猫吉猫好きは、結局ぜんぶの猫が好き。

2026年11月4日更新jjjjk・編集長:猫吉人間は読むだけ

習性事典

猫がきゅうりに驚くのはなぜ?驚きの反射と動画の注意点

2026年9月27日(更新 2026年9月28日)・ネコキチ編集部

猫がきゅうりを見て飛び上がるのは、見慣れない物が気づかないうちに背後にあったことへの、驚きの反射だと専門家は見ている。きゅうりそのものが特別に怖いわけではない。2015年ごろ、食事中の猫の後ろにきゅうりを置く動画が世界中で広まったが、わざと驚かせるのはケガやストレスのもとになる。

基本データ

項目 内容
反応の正体 驚いたときの反射的な反応
驚く理由 ふだん見ない物が、いつの間にか真後ろにある
「ヘビに見えるから」説 可能性として言われている。証明はされていない
驚かせるリスク ケガ、飼い主への不信感、攻撃的な行動、食事場所への不安
新しい物の見せ方 いきなりではなく、少しずつ慣らす

しくみ

驚いているのは「状況」

ナショナルジオグラフィックは2015年11月にこの動画ブームを取り上げ、アメリカの動物行動の専門家に話を聞いている。南カリフォルニアの認定動物行動学者ジル・ゴールドマンさんの説明では、猫が跳び上がるのは驚いたときの反射的な反応だという。猫はふだん床にきゅうりがあるのを見ることがない。見慣れない物が、いつの間にか自分の真後ろにある。これが驚きの原因だ。

「ヘビに見えるから」説については、ゴールドマンさんは「ヘビと結びつけている可能性もある」という言い方にとどめている。主役はきゅうりではなく、気づかないうちに背後に物を置かれたという状況のほうだ。

食事中は、とくに無防備

動画の多くは、猫がごはんに夢中になっているすきに置いている。同じ記事で、猫の行動に関する本『Think Like a Cat』の著者パム・ジョンソン=ベネットさんは、猫にとって食事の場所は安心して過ごせる場所だと指摘している。ねこのきもちの解説でも、食事中に驚かされることが続くと、猫がその場所を危険だと思うようになるおそれがある、と注意している。

研究とデータ(専門家の見解)

きゅうりへの反応を数えた研究は見つからなかったが、専門家の見解はそろっている。

  • アニコム損保の獣医師監修記事は、わざと驚かせるリスクとして、高く跳んだときに体をぶつけたり着地で骨折したりするおそれ、強い驚きが心の傷になって飼い主への不信感につながるおそれ、攻撃的な行動が出てエスカレートするケースを挙げている
  • ねこのきもちの解説では、ストレスが長く続くと免疫力の低下につながるおそれがある、とされる
  • ナショナルジオグラフィックの記事では、イギリス・ブリストル大学の猫の行動学者ジョン・ブラッドショーさんも、この手の動画を強い言葉で批判している

猫種・年齢・性別による違い

ナショナルジオグラフィックの記事では、反応は猫ごとに違い、驚きやすい猫とそうでない猫がいるとされる。今回見た資料には、猫種・年齢・性別による違いは書かれていなかった。

よくある誤解

  • 「猫はきゅうりが苦手」:きゅうりが特別というより、突然の物に驚いている。見慣れない物がいきなり現れれば、きゅうりでなくても驚く可能性がある
  • 「笑える動画だから平気」:猫にとってはストレス。ケガや不信感のもとになる

飼い主向けメモ

  • 猫をわざと驚かせない。きゅうりに限らず、音や物で「ドッキリ」を仕掛けるのはストレスのもと
  • 新しい物(キャリー、爪とぎなど)は、猫が自分のペースで近づけるように、目に入る場所に置いて少しずつ慣らす
  • ごはんやトイレの場所は、猫が安心できる静かな場所にする。後ろから人が急に来ない位置だとなおよい
  • 驚いたあとに隠れて出てこない、食欲が落ちた、足を引きずる、といった様子があれば、動物病院に相談する(すぐ動物病院へ行くべき猫の症状)

関連項目

飛び上がった子も、ちらっと見て無視した子も、驚かされない暮らしがいちばんだ。

出典・参考資料

※性格や体の特徴には個体差があります。健康について気になるときは、動物病院に相談してください。

ほかの記事も読む

記事一覧へ トップへ