「うちの子、人間でいうと何歳?」。誕生日のたびに誰もが一度は計算する。そして「えっ、もう私より年上…?」と軽くショックを受けるまでがセットだ。数字のショックはさておき、年齢の目安を知っておくと、健康診断やごはんを見直すタイミングがつかみやすくなる。
計算がめんどうなら、サイト内の猫の年齢換算に数字を入れるだけでいい。
結論
いちばんよく使われている換算の目安はこれだ。
- 猫の1歳 = 人の約15歳
- 猫の2歳 = 人の約24歳
- そこから先は、猫の1年 = 人の約4年
式にすると、2歳以上なら「24 +(猫の年齢 − 2)× 4」。International Cat Care(猫の福祉団体)の換算表もこの考え方で、国内の保険会社の獣医師監修記事でも同じ目安が使われている。
ただし、これは「そのくらいの成長段階」というたとえで、医学的にぴったり対応するわけではない。健康管理の区切りとしては、獣医師の団体が決めているライフステージのほうが役に立つ。
くわしく
最初の2年で一気に大人になる
換算表をそのまま読むと、子猫は生まれてから1年で、人間でいう15歳あたりまでを駆け抜ける。赤ちゃんから中学生まで、ぜんぶ1年で。2年目でさらに成熟して、24歳くらいの「若い大人」になる。そこから先は、人間よりずっとゆっくり、1年に4歳ぶんずつ年をとっていく。
子猫期(1歳未満)の換算は資料によって数字が少しずつ違う。月齢のうちは「人間の年齢」より、体重がちゃんと増えているか、ワクチンや健康診断の予定はどうか、を見るほうが大事だ。
AAHA/AAFPのライフステージ
アメリカ動物病院協会(AAHA)とアメリカ猫臨床医協会(AAFP)は、2021年に猫のライフステージのガイドラインを出している。そこでは猫の一生を次のように分けている。
- 子猫(キトン):0〜1歳
- 若い成猫(ヤングアダルト):1〜6歳
- 成熟した成猫(マチュアアダルト):7〜10歳
- シニア:10歳以上
- 終末期(エンドオブライフ):年齢に関係なく
以前の版では6つに分けていたが、2021年版で整理された。「終末期」が年齢で決まっていないのがポイントで、若くても重い病気なら終末期のケアが必要になる、という考え方だ。
なお、International Cat Careの換算表では、ジュニア、アダルト、マチュア、シニア、スーパーシニアのように別の区切り方をしている。団体によって呼び方や区切りは少し違うので、「7歳くらいから中年、10歳を過ぎたらシニア」くらいに覚えておけば実用上は十分だ。
猫はどのくらい生きる?
International Cat Careは、猫の平均寿命をおよそ12〜14歳、10代後半から20代まで生きる猫も珍しくないとしている。日本の調査では、アイペット損保の記事によると、ペットフード協会が2025年に公表した猫の平均寿命は16歳ほど。家の外に出ない猫のほうが長い傾向も出ている。換算すると、16歳の猫は人間の80歳くらいにあたる。
ちなみに、猫種や体の大きさで換算を変えるべきかどうかは、はっきりした根拠を編集部は見つけられなかった。長毛も短毛も雑種も、今のところ同じ物差しでいい。どの子も同じ速さで年をとって、同じだけ長生きしてほしい。それだけだ。
猫の年齢の早見表
2歳以上は「24 +(年齢 − 2)× 4」で計算した目安。ライフステージはAAHA/AAFPの区分。
| 猫の年齢 |
人間でいうと(目安) |
ライフステージ |
| 6か月 |
約10歳 |
子猫 |
| 1歳 |
約15歳 |
若い成猫の入り口 |
| 2歳 |
約24歳 |
若い成猫 |
| 3歳 |
約28歳 |
若い成猫 |
| 5歳 |
約36歳 |
若い成猫 |
| 7歳 |
約44歳 |
成熟した成猫 |
| 9歳 |
約52歳 |
成熟した成猫 |
| 10歳 |
約56歳 |
成熟した成猫〜シニア |
| 12歳 |
約64歳 |
シニア |
| 15歳 |
約76歳 |
シニア |
| 18歳 |
約88歳 |
シニア |
| 20歳 |
約96歳 |
シニア |
6か月の値はInternational Cat Careの表にもとづく。月齢の換算は資料で幅があり、1歳未満のくわしい目安は猫の年齢換算でも確認できる。
年齢ごとに見直したいこと
- 1歳前後:子猫用から成猫用のごはんへの切り替えを、かかりつけ医と相談。体型は体型チェックで
- 7歳前後:人でいえば40代。健康診断の内容や頻度を見直すタイミング。アイペット損保の記事では、7歳までは年1回、それ以降は年2回の健康診断が勧められている
- 10歳以降:シニア。段差をなくす、トイレのふちを低くするなど、暮らしやすさの見直しも
- ごはんの量は年齢と体重で変わる。ごはんの量計算で目安を出せる
病院に相談する目安
年をとること自体は病気ではない。ただ、SBIペットの記事でも触れられているように、老化のサインと病気の初期のサインは似ていることがある。「年のせいかな」で済ませず、次のような変化が続くときは相談してほしい。
- 水を飲む量やおしっこの量が明らかに増えた
- 食べているのに体重が減ってきた
- 寝てばかりで、高いところに上らなくなった
- 毛づくろいをしなくなり、毛並みがぼさぼさになった
- 急に鳴く回数が増えた、夜中に鳴く
どれも「いつもと比べてどうか」が大事なので、元気なうちに体重と様子を記録しておくと、変化に気づきやすい。
猫が人間の年齢を追い越していくのは寂しいけれど、何歳になっても猫は猫。16歳でも20歳でも、かわいさは全年齢対象だ。