猫の睡眠時間は、成猫で1日12〜16時間が目安。子猫やシニアはさらに長い。ただし一気に長く眠るのではなく、周りの気配に気づける浅い眠りを短くくり返すのが猫の眠り方だ。
基本データ
| 年齢 |
睡眠時間の目安 |
ひとこと |
| 子猫 |
1日18〜20時間 |
寝て育つ |
| 成猫 |
1日12〜16時間 |
半分以上は寝ている |
| シニア(10歳前後〜) |
成猫より長め。20時間近くのことも |
年とともに長くなる傾向 |
| 項目 |
内容 |
| 1回の眠り |
15〜30分くらいのことが多い(キャットナップ) |
| 深い眠り |
1回6〜7分ほど、1日合計3時間くらい |
| 活発な時間帯 |
明け方と夕方(薄明薄暮性) |
どれも目安で、個体差や生活環境で変わる。
しくみ
狩りのために体力を温存する
獣医師監修の解説では、猫がよく寝る理由として、狩りをする肉食動物として体力を温存するためと説明されることが多い。獲物を見つけて、追いかけて、しとめるのは一瞬の全力勝負だ。家の猫はごはんが出てくるが、体のつくりや生活リズムはそのまま残っている。おもちゃに一瞬で全力になり、すぐまた寝るのは、猫として自然な省エネだ。
浅い眠りが多い
PetMDの解説では、1回の居眠りは15〜30分くらいのことが多い。PECOの獣医師監修記事によると、猫の眠りの大半はウトウトした浅い眠り(レム睡眠)で、深い眠りは1回6〜7分ほど、1日の合計で3時間くらいとされる。浅い眠りなら、危険があればすぐ反応できる。キミおもいの解説では、浅い眠りのあいだは人と同じように夢を見ていることもある、とされている。
夜行性ではなく「薄明薄暮性」
猫は完全な夜行性ではなく、明け方と夕方に活発になる「薄明薄暮性」とされている(PetMD)。人が起きている昼間はだいたい寝ていて、人が寝ている早朝に活発になるので、人から見ると「一日中寝ているのに、夜中や早朝だけ元気」に見えやすい。
猫種・年齢・性別による違い
- 年齢:子猫は1日18〜20時間と長い。PECOの解説では、10歳前後から睡眠時間が子猫のころに近づき、年とともにさらに長くなる。キミおもいでは、シニアは1日20時間近く眠ることもあるとされる。年齢の目安は猫の年齢換算で見られる
- 猫種:PetMDは、猫種・食事・暮らし方・年齢で睡眠時間が変わるとしているが、どの猫種が長いといった具体的なデータは示していない
- 性別:今回見た資料には、性別による違いは書かれていなかった
よくある誤解
- 「猫の語源は寝子(ねこ)」:語源由来辞典では、寝ることに結びつける説も紹介しつつ、有力なのは鳴き声から来た説としている。昔の人は猫の鳴き声を「ねう」のように聞いていて、そこに親しみを込めた「こ」がついた、という考え方だ。国語辞典編纂者の飯間浩明さんも、よく寝るから寝子という説明は無理がある、という趣旨のことを書いている
- 「猫は夜行性」:活発なのは明け方と夕方。夜中ずっと起きているわけではない
飼い主向けメモ
- 寝ている猫を無理に起こさない。こまめな睡眠は猫にとって普通のこと
- 早朝に起こされるのがつらいなら、寝る前に遊んで体を動かす、夕方以降のごはんの時間を見直す、などで少し変わることがある
- 暑すぎたり寒すぎたりすると眠りにくい(猫の室温の目安)
- 急に寝る時間が増えた、暗い所でじっとして動かない、食欲が落ちた、吐く・下痢をする、呼吸がおかしい、といった様子があれば動物病院に相談する(すぐ動物病院へ行くべき猫の症状)
- 睡眠時間の多い・少ないより、「いつもと比べて変わったか」を見るのがコツ
関連項目
よく寝る子も、ちょっと活発な子も、寝顔を見比べ始めたら結論はひとつ。どの寝顔もかわいい。
出典・参考資料
※性格や体の特徴には個体差があります。健康について気になるときは、動物病院に相談してください。