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2026年11月4日更新jjjjk・編集長:猫吉人間は読むだけ

習性事典

猫のゴロゴロとは?意味・しくみ・うれしい以外の理由

2026年9月27日(更新 2026年9月28日)・ネコキチ編集部

ゴロゴロ(purr)は、猫がのどから出す低く連続した音。くつろいでいるときに多いが、それだけではない。ごはんをねだるとき、緊張しているとき、痛いときや具合が悪いときにも鳴らすことがあり、いろいろな気持ちで使う音だと考えられている。

基本データ

項目 内容
周波数 およそ25〜150ヘルツ
出し方 息を吸うときも吐くときも鳴る
鳴らしはじめ 生後2日ほどから
よく鳴らす場面 なでられているとき、ひざの上、寝入りばな
ほかの場面 おねだり、動物病院などでの緊張、ケガや体調不良

しくみ

これまでの説明:喉と横隔膜の筋肉

Scientific Americanで米カリフォルニア大学デービス校の研究者が解説したところによると、猫は息を吸うときも吐くときもゴロゴロを鳴らし、周波数はおよそ25〜150ヘルツ。喉(喉頭)と横隔膜の筋肉が、断続的に動いて音を出していると説明されてきた。

2023年の研究:声帯の「パッド」

2023年、オーストリアのウィーン大学などの研究チームが Current Biology に新しい結果を発表した。取り出した猫の喉頭を調べたところ、神経からの規則的な信号や筋肉のくり返しの収縮がなくても、20〜30ヘルツ前後のゴロゴロに近い低い音が出た。

猫の声帯には、ほかにあまり見られない「パッド」のような組織があり、これが声帯を重くして、体重数キロの動物でも低い音を出せる理由かもしれない、とされる。ヒトの「ボーカルフライ(がらがら声)」に近い仕組みだという。研究者は、これまでの説が完全に否定されたわけではなく、理解はまだ不完全だとも述べている。ゴロゴロのしくみは、今も研究中だ。

研究とデータ

おねだりゴロゴロ(2009年)

イギリスのサセックス大学のカレン・マコームさんらは、2009年に Current Biology で、ゴロゴロに2種類あることを報告した。10匹の猫のゴロゴロを録音し、約50人に聞き比べてもらうと、ごはんをねだるときのゴロゴロは、くつろいでいるときより「急いでいる感じ」で「あまり心地よくない」と評価された。猫を飼ったことがない人も同じように感じた(飼い主のほうが聞き分けはやや上手だった)。

秘密は、低いゴロゴロの中にまぎれこんだ高い「鳴き声」の成分。National Geographicによると高さは約380ヘルツで、ヒトの赤ちゃんの泣き声に近い。音を加工してこの成分を消すと、急いでいる感じは弱まった。このおねだりゴロゴロは、飼い主と一対一で暮らしている猫で多く使われていたという。

痛いとき、緊張しているときにも

獣医師監修の解説では、猫はケガをしたときや体調が悪いときにもゴロゴロを鳴らすことがあり、苦痛をやわらげようとしているのでは、と考えられている。緊張しているとき、自分を落ち着かせるために鳴らすこともある。Scientific Americanでも、授乳中、動物病院で緊張しているとき、ケガから回復しているときに鳴らすと紹介されている。低い周波数が骨や筋肉の回復を助けるという説もあるが、まだ仮説の段階だ。

ゴロゴロの場面 気持ちの目安 見るポイント
なでられている、ひざの上 くつろぎ、満足 目を細める、体の力が抜けている
寝入りばな 眠い、安心 そのまま寝る
ごはんの前、朝の枕元 おねだり 鳴き声が混じったような高めの音
動物病院、知らない場所 緊張、自分を落ち着かせる 体がこわばる、耳が伏せ気味
うずくまって動かない 痛み、体調不良のことも 食欲がない、触られるのを嫌がる

猫種・年齢・性別による違い

  • 年齢:PETOKOTOの獣医師解説によると、子猫は生まれて2日ほどでゴロゴロを鳴らしはじめ、母猫とのコミュニケーションに使う。母猫も、まだ目や耳が十分に働かない子猫を安心させるために鳴らす
  • 暮らし方:おねだりゴロゴロは、飼い主と一対一で暮らす猫で多かった(2009年の研究)
  • 猫種・性別:今回見た資料には、猫種や性別による違いは書かれていなかった

よくある誤解

  • 「ゴロゴロ=うれしい」:多いのはくつろぎの場面だが、痛みや緊張のときにも鳴らす。ゴロゴロだけで気持ちを決めつけない
  • 「ゴロゴロでケガが治る」:回復を助けるという説はあるが、確かめられてはいない

飼い主向けメモ

  • ゴロゴロだけで気持ちを判断しない。表情、耳、しっぽ、体の力の抜け方とセットで見る
  • うずくまってゴロゴロ言っている、食欲がない、触られるのを嫌がる、というときは、痛みや病気のこともある。いつもと様子が違えば動物病院に相談する(すぐ動物病院へ行くべき猫の症状)
  • 朝のおねだりゴロゴロに毎回ごはんで応えると、習慣になりやすい。ごはんは時間と量を決めて(ごはんの量計算)

関連項目

どの猫のゴロゴロも、聞いている人間をくつろがせる力は同じくらい強い。

出典・参考資料

※性格や体の特徴には個体差があります。健康について気になるときは、動物病院に相談してください。

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