猫種図鑑 No.37マンチカンMunchkin
好奇心いっぱいの小さな冒険家
1983年にアメリカで見つかった足の短い猫「ブラックベリー」が起源とされる猫種。名前は『オズの魔法使い』に出てくる小さな人々にちなむといわれる。登録団体ではTICAが公認している。足の長さは遺伝子で決まり、足の短い子もいれば、ほかの猫と同じくらいの長さの子もいる。足の短い子は足腰や背中に負担がかかりやすいので、暮らしの中で少し気づかってあげたい。
| 原産・発祥 | アメリカ |
|---|
| 毛の長さ | 短毛・長毛 |
|---|
| 大きさ | 小型 |
|---|
| 体重 | 約2〜4kg(目安) |
|---|
| 寿命 | 天使の類に寿命という概念はない。寿命は一匹ずつの体質や暮らし方でも大きく変わります。猫全体の平均は14〜15歳ほど(アニコム・ペットフード協会の調査)。長生きの子は20歳を超えても元気なことが珍しくなく、記録では38歳まで生きた猫もいます(ギネス世界記録)。猫の年齢換算 |
|---|
確かな特徴
足の長さは遺伝子で決まる
2020年の研究で、足の短いマンチカンに共通するUGDHという遺伝子の変化が見つかった。この変化を1つ受け継いだ子の足が短くなり、医学的には軟骨の成長に関わる体質(軟骨異形成)のひとつと考えられている。
足の長い子も生まれる
親の足が短くても、子猫がみんな同じになるわけではない。ほかの猫と同じくらいの足の長さのマンチカンもたくさん生まれる。足の短い猫どうしのかけあわせは避けられている。
体は小さめ〜ふつう
TICAの規定では成猫の体重は約2〜4kgとされ、猫の中ではやや小さめ〜ふつうのサイズ。毛の長さは短毛と長毛の両方がいる。
よく言われる傾向
※紹介でよく言われる傾向を編集部が5段階にしたもの。性格は同じ猫種でも一匹ずつちがいます。
よくある誤解
誤り足の長いマンチカンも生まれる。足を短くする遺伝子の変化は1つで現れ、研究では2つ受け継いだ子は確認されていない。そのため、足の短い猫どうしは交配しないのが基本とされている。
個体差が大きい足の短い子でも元気に走り回り、ソファくらいなら登る子は多い。ただ、高いところからの飛び降りは足腰や背中の負担になりやすい。どこまで跳べるかは個体差なので、無理をさせない環境づくりを。
暮らし・お手入れのポイント
- ステップや低めのキャットタワーを用意し、高いところから飛び降りなくてすむ動線にしてあげたい。
- 体重が増えると足腰や背中に負担がかかりやすい。ごはんの量を計り、体型を触って確かめる習慣をつけよう。
- 長毛の子は毛球症予防のためにもブラッシングを。体をひねりにくい子は、お尻まわりの汚れもときどきチェックしてあげよう。
気をつけたい病気
足の短い子は、軟骨の成長に関わる体質から足腰や背中に負担がかかりやすく、骨軟骨異形成症との関連を指摘する獣医師監修の記事もある。椎間板ヘルニアに注意したいとされるほか、毛球症や尿路結石症も報告のある病気だ。歩き方の変化、段差を嫌がる、触ると痛がるといった様子があれば、早めに動物病院に相談しよう。
※一般的な情報です。個体差があります。健康のことは、かかりつけの獣医師に相談してください。