猫種図鑑 No.38スコティッシュフォールドScottish Fold / 通称「スコ」
まんまるの顔と、やさしい丸い目
1961年、スコットランドの農場で見つかった折れ耳の白猫「スージー」がルーツの猫種。丸い顔と丸い目で、フクロウのような表情が魅力だ。折れ耳だけでなく立ち耳の子も生まれ、短毛と長毛がいる。一方で、折れ耳は骨や軟骨の発達に関わる遺伝子の変異によるもので、関節の病気と関係があることもわかっている。知っておけば、そばにいる子をもっと快適にしてあげられる。
| 原産・発祥 | イギリス(スコットランド) |
|---|
| 毛の長さ | 短毛・長毛 |
|---|
| 大きさ | 中型 |
|---|
| 体重 | オス3〜6kg・メス3〜5kg(目安) |
|---|
| 寿命 | 天使の類に寿命という概念はない。寿命は一匹ずつの体質や暮らし方でも大きく変わります。猫全体の平均は14〜15歳ほど(アニコム・ペットフード協会の調査)。長生きの子は20歳を超えても元気なことが珍しくなく、記録では38歳まで生きた猫もいます(ギネス世界記録)。猫の年齢換算 |
|---|
確かな特徴
折れ耳と立ち耳がいる
折れ耳は顕性(けんせい)の遺伝で現れる(以前は「優性」と呼ばれていたが、日本遺伝学会が2017年に「顕性」へ言い換えた)。同じ親からでも耳がまっすぐ立つ子が生まれ、立ち耳の子は「スコティッシュストレート」と呼ばれる。CFAでは2022年から立ち耳の子もショーに出られるようになった。
耳は生まれたときはまっすぐ
子猫は生まれたときは耳がまっすぐで、折れはじめる時期は子によって違う。生後3〜4週ごろといわれることが多いが、早い子では生後10日ほどで折れていることもある。どんな耳になるかは、しばらく待たないとわからない。
とにかく丸い
頭も目も丸く、体はしっかりと肉づきがいい。CFAの基準でも「丸さ」が強調されていて、しっぽは柔らかく動くことが大事とされている。
よく言われる傾向
※紹介でよく言われる傾向を編集部が5段階にしたもの。性格は同じ猫種でも一匹ずつちがいます。
よくある誤解
誤りCFAの解説では、折れた耳は聞こえ方には影響しないとされている。ただ、耳の中がこもりやすく汚れや湿気がたまりやすいので、耳のチェックはこまめにしてあげたい。外耳炎は報告のある病気のひとつでもある。
よく言われること「スコ座り」はただのかわいいポーズ?
個体差が大きい(よく観察)後ろ足を投げ出して座る姿は人気だが、獣医師監修の記事では、関節の痛みや負担をやわらげるための座り方の可能性も指摘されている。いつもこの座り方で、動きが減っていたら一度相談を。
よく言われること折れ耳どうしを交配しても問題ない?
誤り折れ耳どうしをかけあわせると、骨や関節の症状が強く出やすいことが知られている。責任ある繁殖では、折れ耳は立ち耳の猫とかけあわせるのが基本だとCFAも説明している。
暮らし・お手入れのポイント
- ジャンプしない、歩き方がぎこちない、しっぽや足先を触られるのを嫌がる、爪切りを嫌がるなどは関節のサインかもしれない。
- 段差を低くする、滑りにくい床にするなど、関節にやさしい部屋づくりが役立つ。体重を増やしすぎないことも大事だ。
- 折れ耳の子は耳の中が蒸れやすい。汚れやにおい、かゆがる様子がないか定期的にチェックしよう。
気をつけたい病気
折れ耳のもとになる遺伝子(TRPV4)の変異は、骨や軟骨の発達に影響する「骨軟骨異形成症」と関係があると報告されている。折れ耳の子は程度の差はあれ関節に変化が出る可能性があると考えられ、症状がほとんど目立たない子から、手足にこぶができて歩きにくくなる子まで幅がある。ほかに肥大型心筋症や尿路結石、外耳炎にも注意したい。痛みのサインに気づいたら、早めに獣医師に相談しよう。
※一般的な情報です。個体差があります。健康のことは、かかりつけの獣医師に相談してください。