暮らし・ 健康 猫の毛の長さ・ 抜け毛は猫種でどう違う?38種のお手入れ目安 2026年10月21日・ ネコキチ編集部
「この 猫種って、 毛はどれくらい抜ける?」「ブ ラッシングは毎日いる?」。 猫のお手入れの手間は、 毛の長さと、 下毛(ア ンダーコート) がどれだけあるかでかなり変わる。 ここではネコキチの 猫種図鑑 にいる38種を毛の長さで分けて、 被毛の特徴とブラッシングの目安を一覧にする。
結論
猫の毛は 一年中少しずつ抜ける 。 春と秋の生え替わり(換毛期)には、 ふだんより多く抜ける
ブラッシングの目安は、 短毛なら週1〜3回ほど、 長毛ならほぼ毎日 (資料によって 少し幅がある)
同じ短毛でも、 下毛がぎっしりの猫は抜け毛が多め。 長毛でも下毛がない猫は毛玉になりにくい
「抜け毛の 少ない猫種」は いても、 まったく抜けない猫はいない 。 毛のないスフィンクスにも別のお手入れがいる
毛の量は猫アレルギーの有無を決めるものではない。 アレルギーのもとは毛そのものではない
くわしく
猫の毛は3種類
International Cat Care(英国の 猫の福祉団体)に よると、 猫の被毛はふつう、 やわらかい下毛(ダウン)、 中間の毛(オーン)、 長くしっかりした上毛(ガードヘア)の 3種類でできている。 この組み合わせが猫種によって違うので、 同じ「短毛」でも 手ざわりや抜け方がかなり変わる。
たとえば猫の登録団体CFAは、 ブリティッシュショートヘアを「単位面積あたりの 毛の本数がどの品種よりも多い」と していて、 お手入れはしやすいが抜け毛はそれなりにあると書いている。 反対にコーニッシュレックスは上毛がまったくない細かい波の被毛で、 CFAは定期的なコーミングはいらないとしている(その かわり耳あかには気をつけたい)。
換毛期と、 室内の猫
アニコム損保の獣医師監修の記事では、 抜け毛が増える換毛期は、 夏毛に替わる春先と冬毛に替わる秋としている。 ただし室内で暮らす猫は気温の変化が少ないため、 一年を通して生え替わりが起こるともいわれる。 International Cat Careも、 猫は程度の差はあれ一年中毛が抜けるとしている。
「うちの 子は換毛期がはっきりしない」 というのは、 珍しいことではないということだ。
長毛でも、 手間は猫種で違う
長毛の猫の手間を大きく左右するのは下毛だ。 CFAはターキッシュバンを、 からまったり毛玉になったりする下毛がないため「長毛種で いちばんお手入れが楽な猫種のひとつ」と 紹介している。 一方ペルシャについては、 こまめなお手入れと、 こまめな掃除機がけの覚悟がいる猫種だとしている。
毛玉ができやすいのは、 わきの下や後ろ足のあいだなど、 こすれやすい場所だ。 International Cat Careは、 ここは皮膚がとても薄く敏感なので、 とくにやさしく扱うよう勧めている。
毛玉を吐く回数は、 短毛と長毛で違う
猫は毛づくろいで抜け毛を飲み込み、 多くは便といっしょに出し、 たまった分は毛玉として吐く。 アニコム損保の記事では、 症状のない健康な猫で年2回以上毛玉を吐く割合は、 短毛種で25%程度、 長毛種で半数程度という海外の報告を紹介している。 ブラッシングで抜け毛を先に取っておくと、 飲み込む毛を減らせる。
猫アレルギーと毛の長さ
「毛が 短い猫ならアレルギーが出にくい」と 思われがちだが、 International Cat Careによると、 アレルギーのもとは毛そのものではなく、 皮脂腺から出るたんぱく質(Fel d 1)や 唾液のたんぱく質(Fel d 4)だ。 毛づくろいでこれが毛につく。 どの猫種もアレルゲンを作り、 毛のほとんどないスフィンクスでも反応が出ることがある。 長毛の猫に強く反応する人が多いともいわれるが、 理由ははっきりしていない。
ミックス(雑種)は 「その子の毛」を 見る
ミックス(雑種)の 猫は、 短毛から長毛まで本当にさまざまだ。 下の表は猫種ごとの目安だが、 ミックスの子も純血種の子も、 実際には 目の前の子の毛 に合わせればいい。 猫好きは、 結局ぜんぶの猫が好き。 ふかふかの子も、 つるつるの子も、 それぞれのお手入れの時間がちょっとしたスキンシップになる。
猫種別の被毛とお手入れの目安の表
被毛の特徴とブラッシングの目安は、 図鑑の各猫種ページに載せている出典(CFAなどの 登録団体、 保険会社の獣医師監修記事など) をもとにした目安。 どの猫種も、 換毛期は回数を増やすとよい。 「—」は 図鑑に回数の目安を載せていない猫種。
短毛の猫種(16種)
セミロングの猫種(7種)
長毛の猫種(5種)
毛のない猫種(1種)
猫種
被毛の特徴
ブラッシングの目安
スフィンクス
ほぼ無毛(鼻・ 耳・ しっぽに短い毛)
ふき取り・ 定期的なシャンプー
短毛と長毛の両方がいる猫種(9種)
お手入れのコツ
短毛 :International Cat Careは少なくとも週1回を目安に、 ラバーブラシ(ゴムの ブラシや手袋)で 抜け毛を浮かせて取る方法を紹介している
長毛 :目の粗いコームで頭からしっぽへ。 わきの下・ 後ろ足のあいだ・ 指のあいだは毛玉ができやすい
毛玉はハサミで切らない :毛がからまると皮膚との境目が見えにくく、 皮膚を切ってしまうおそれがある。 指で根元から少しずつほぐす
嫌がったらやめる :しっぽをバタバタ振る、 皮膚がぴくぴく動く、 耳が後ろを向くといった様子は「もうイヤ」の サイン。 短い時間から少しずつ慣らし、 ごほうびで終える
シャンプーは基本いらない :International Cat Careは、 健康な猫ならお風呂に入れる理由はないとしている(ス フィンクスのように皮脂がたまりやすい猫は例外)
病院に相談する目安
毛玉を くり返し吐く 、 吐こうとしても何も出ない、 吐いたものに血や異物が混ざる
元気や食欲がない、 便がいつもと違う(下痢・ 便秘など)
毛づくろいがいつもより 過剰 、 フケが多い、 毛が抜けて皮膚が見えている場所がある(皮膚病や 痛み、 ストレスが隠れていることがある)
皮膚にくっついた大きな毛玉がある。 International Cat Careによると、 ひどい毛玉は動物病院で刈る必要があり、 鎮静や全身麻酔が必要になることもある
アニコム損保の記事では、 毛玉を吐くのが1〜数か月おきくらいで、 吐いたあとも元気・ 食欲があるなら様子を見てよい範囲としている。 いつもとの違いに気づけるよう、 ブラッシングのときに皮膚や体の様子も見ておくと安心だ。
関連項目
出典・ 参考資料 ※性格や体の特徴には個体差があります。 健康について気になるときは、 動物病院に相談してください。