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2026年11月4日更新jjjjk・編集長:猫吉人間は読むだけ

暮らし・健康

猫の毛の長さ・抜け毛は猫種でどう違う?38種のお手入れ目安

2026年10月21日・ネコキチ編集部

「この猫種って、毛はどれくらい抜ける?」「ブラッシングは毎日いる?」。猫のお手入れの手間は、毛の長さと、下毛(アンダーコート)がどれだけあるかでかなり変わる。ここではネコキチの猫種図鑑にいる38種を毛の長さで分けて、被毛の特徴とブラッシングの目安を一覧にする。

結論

  • 猫の毛は一年中少しずつ抜ける。春と秋の生え替わり(換毛期)には、ふだんより多く抜ける
  • ブラッシングの目安は、短毛なら週1〜3回ほど、長毛ならほぼ毎日(資料によって少し幅がある)
  • 同じ短毛でも、下毛がぎっしりの猫は抜け毛が多め。長毛でも下毛がない猫は毛玉になりにくい
  • 「抜け毛の少ない猫種」はいても、まったく抜けない猫はいない。毛のないスフィンクスにも別のお手入れがいる
  • 毛の量は猫アレルギーの有無を決めるものではない。アレルギーのもとは毛そのものではない

くわしく

猫の毛は3種類

International Cat Care(英国の猫の福祉団体)によると、猫の被毛はふつう、やわらかい下毛(ダウン)、中間の毛(オーン)、長くしっかりした上毛(ガードヘア)の3種類でできている。この組み合わせが猫種によって違うので、同じ「短毛」でも手ざわりや抜け方がかなり変わる。

たとえば猫の登録団体CFAは、ブリティッシュショートヘアを「単位面積あたりの毛の本数がどの品種よりも多い」としていて、お手入れはしやすいが抜け毛はそれなりにあると書いている。反対にコーニッシュレックスは上毛がまったくない細かい波の被毛で、CFAは定期的なコーミングはいらないとしている(そのかわり耳あかには気をつけたい)。

換毛期と、室内の猫

アニコム損保の獣医師監修の記事では、抜け毛が増える換毛期は、夏毛に替わる春先と冬毛に替わる秋としている。ただし室内で暮らす猫は気温の変化が少ないため、一年を通して生え替わりが起こるともいわれる。International Cat Careも、猫は程度の差はあれ一年中毛が抜けるとしている。

「うちの子は換毛期がはっきりしない」というのは、珍しいことではないということだ。

長毛でも、手間は猫種で違う

長毛の猫の手間を大きく左右するのは下毛だ。CFAはターキッシュバンを、からまったり毛玉になったりする下毛がないため「長毛種でいちばんお手入れが楽な猫種のひとつ」と紹介している。一方ペルシャについては、こまめなお手入れと、こまめな掃除機がけの覚悟がいる猫種だとしている。

毛玉ができやすいのは、わきの下や後ろ足のあいだなど、こすれやすい場所だ。International Cat Careは、ここは皮膚がとても薄く敏感なので、とくにやさしく扱うよう勧めている。

毛玉を吐く回数は、短毛と長毛で違う

猫は毛づくろいで抜け毛を飲み込み、多くは便といっしょに出し、たまった分は毛玉として吐く。アニコム損保の記事では、症状のない健康な猫で年2回以上毛玉を吐く割合は、短毛種で25%程度、長毛種で半数程度という海外の報告を紹介している。ブラッシングで抜け毛を先に取っておくと、飲み込む毛を減らせる。

猫アレルギーと毛の長さ

「毛が短い猫ならアレルギーが出にくい」と思われがちだが、International Cat Careによると、アレルギーのもとは毛そのものではなく、皮脂腺から出るたんぱく質(Fel d 1)や唾液のたんぱく質(Fel d 4)だ。毛づくろいでこれが毛につく。どの猫種もアレルゲンを作り、毛のほとんどないスフィンクスでも反応が出ることがある。長毛の猫に強く反応する人が多いともいわれるが、理由ははっきりしていない。

ミックス(雑種)は「その子の毛」を見る

ミックス(雑種)の猫は、短毛から長毛まで本当にさまざまだ。下の表は猫種ごとの目安だが、ミックスの子も純血種の子も、実際には目の前の子の毛に合わせればいい。猫好きは、結局ぜんぶの猫が好き。ふかふかの子も、つるつるの子も、それぞれのお手入れの時間がちょっとしたスキンシップになる。

猫種別の被毛とお手入れの目安の表

被毛の特徴とブラッシングの目安は、図鑑の各猫種ページに載せている出典(CFAなどの登録団体、保険会社の獣医師監修記事など)をもとにした目安。どの猫種も、換毛期は回数を増やすとよい。「—」は図鑑に回数の目安を載せていない猫種。

短毛の猫種(16種)

猫種 被毛の特徴 ブラッシングの目安
アメリカンショートヘア 硬めで厚い、密な被毛 週に数回
アビシニアン ティックドのダブルコート 週1〜2回
エキゾチックショートヘア 中くらいの長さ、豊かな下毛 週に数回(下毛が多い)
エジプシャンマウ 短毛 週1回ほどのコーミング
コーニッシュレックス 上毛(ガードヘア)がない細かい波 控えめ・力を入れずに
コラット 下毛のないシングルコート 週1回ほど
シャム 短く細い 週1回ほど
シャルトリュー ウールのような二重の被毛 週1〜2回(換毛期は増やす)
シンガプーラ とても短く細い 週1回ほどのコーミング
デボンレックス やわらかく波打つ薄い被毛 やわらかいブラシや手でなでる程度
トンキニーズ 短く細い 週1回ほど
バーミーズ 短く細い、つやのある被毛 ときどき
ブリティッシュショートヘア 毛の密度がとても高い 週に数回(換毛期はごっそり抜ける)
ベンガル 短くなめらか 週1〜2回
ボンベイ 短く細い、サテンのような被毛 月2〜3回ほど(ラバーブラシ)
ロシアンブルー 密なダブルコート 月2〜3回ほどのコーミング

セミロングの猫種(7種)

猫種 被毛の特徴 ブラッシングの目安
ラグドール 長い上毛が中心で下毛は多くない 週に数回
ソマリ やわらかいセミロング 週に数回
ターキッシュアンゴラ 下毛のないシングルコート 週1回ほどのコーミング
ターキッシュバン 下毛がなく絡まりにくい 週に数回
バーマン 下毛がなく絡まりにくい 週2〜3回
ブリティッシュロングヘア 長く密度の高いダブルコート 毎日
ラガマフィン やわらかく密な被毛 週1〜3回

長毛の猫種(5種)

猫種 被毛の特徴 ブラッシングの目安
サイベリアン 厚いトリプルコート できれば毎日
ノルウェージャンフォレストキャット 水をはじく二重の被毛 できれば毎日
ヒマラヤン 長く分厚い被毛 毎日(コーミングも)
ペルシャ 長く豊かな被毛 毎日
メインクーン お腹や後ろ足が長い被毛 週に数回以上

毛のない猫種(1種)

猫種 被毛の特徴 ブラッシングの目安
スフィンクス ほぼ無毛(鼻・耳・しっぽに短い毛) ふき取り・定期的なシャンプー

短毛と長毛の両方がいる猫種(9種)

猫種 被毛の特徴 ブラッシングの目安
アメリカンカール 短毛と長毛 長毛は週に数回、短毛は週1〜2回
オリエンタルショートヘア 短毛と長毛(長毛も密な下毛はない) 週1回ほど
ジャパニーズボブテイル 短毛と長毛(どちらも絡まりにくい) 短毛は月に数回、長毛はもう少し多め
セルカークレックス 短毛と長毛の巻き毛 目の粗いコームでやさしく
ミックス(雑種) 短毛から長毛まで その子の毛に合わせて
ラパーマ 短毛と長毛の巻き毛 回転歯コームでやさしく
ミヌエット 短毛と長毛 長毛は毎日〜週2〜3回
マンチカン 短毛と長毛 長毛の子は多めに
スコティッシュフォールド 短毛と長毛 —

お手入れのコツ

  • 短毛:International Cat Careは少なくとも週1回を目安に、ラバーブラシ(ゴムのブラシや手袋)で抜け毛を浮かせて取る方法を紹介している
  • 長毛:目の粗いコームで頭からしっぽへ。わきの下・後ろ足のあいだ・指のあいだは毛玉ができやすい
  • 毛玉はハサミで切らない:毛がからまると皮膚との境目が見えにくく、皮膚を切ってしまうおそれがある。指で根元から少しずつほぐす
  • 嫌がったらやめる:しっぽをバタバタ振る、皮膚がぴくぴく動く、耳が後ろを向くといった様子は「もうイヤ」のサイン。短い時間から少しずつ慣らし、ごほうびで終える
  • シャンプーは基本いらない:International Cat Careは、健康な猫ならお風呂に入れる理由はないとしている(スフィンクスのように皮脂がたまりやすい猫は例外)

病院に相談する目安

  • 毛玉をくり返し吐く、吐こうとしても何も出ない、吐いたものに血や異物が混ざる
  • 元気や食欲がない、便がいつもと違う(下痢・便秘など)
  • 毛づくろいがいつもより過剰、フケが多い、毛が抜けて皮膚が見えている場所がある(皮膚病や痛み、ストレスが隠れていることがある)
  • 皮膚にくっついた大きな毛玉がある。International Cat Careによると、ひどい毛玉は動物病院で刈る必要があり、鎮静や全身麻酔が必要になることもある

アニコム損保の記事では、毛玉を吐くのが1〜数か月おきくらいで、吐いたあとも元気・食欲があるなら様子を見てよい範囲としている。いつもとの違いに気づけるよう、ブラッシングのときに皮膚や体の様子も見ておくと安心だ。

関連項目

出典・参考資料

※性格や体の特徴には個体差があります。健康について気になるときは、動物病院に相談してください。

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